CommonNoun’s diary

予習をする。原典にあたる。

ある古典語を一年半学んだこと

 一年半というか一年三ヶ月ですかね。初級文法の講義に続いてこの夏学期の間サンスクリット中級講読に参加していました。なんかサンスクリットというとラテン語や古典ギリシア語よりも難しいものといった風潮がありますけど、私はこの中級講読よりも古典ギリシア語初級の後半の方が辛かったという印象ですね。

 

わからない……自分は一体何者なのだろう……

 

 使われる教材は Lanman "A Sanskrit Reader" からマハーバーラタ中の挿話『ナラ王物語』の冒頭部です。初級文法を終えたらこれを読むのが全世界的に定番のようです。めっちゃ綺麗なお姫様が障害を乗り越えてめっちゃ綺麗な王様と結婚するというお話となっています。本当の苦難はこれからのようですが……

 

 授業は普通に参加者が順に詩節一つ分読んでやっておいた訳を述べるという形式です。だいたい毎ターン「それは何形?」「じゃあこの時制だとどんな形?」といったことを聞かれ、それに答えます。自分以外のターンに聞かれることもあります。参加者 6 人を 1.5~2.5 巡ぐらい回って終わりです。

 

 つまり毎回 9~15 詩節予習することになります。この学期ははじめの頃に毎日 2 詩節やっていて、その習慣は長続きしなかったのですが、休講が 2,3 回あったのでその分を使って逃げ切ったという感じでした。

 

 サンスクリットというと有名な web サイトがあって、そこに参考図書だとか今回の教材の文法的な分析と訳だとかがありますが、とても役に立つとして挙げてある本を買ってはみたけどほとんど参照しなかったり、逆に使いにくく暗記の補助であるというようなことが書いてあった本を買わずに pdf で済ませようとしたら何度も参照することになったりしました。訳も特に参照することはありませんでした。

 

 さてそんな感じで約 160 詩節中 8 割ぐらいを終えて一昨日最終回を迎えたのですが、終わった後に打ち上げが生じました。講読を行っていた演習室で缶ビールを飲みつまみを食べる会です。

 

 参加者は互いの素性をよく知らなかったのでまずは自己紹介からはじまったのですが、上でなにもんとか言っていた人も含めて誰一人まともな進路(ってなに?)を歩んでいないことがわかって面白いと思いました。あと一時間で三缶開けると吐くことがわかりました(偉いので事前に察知してトイレで吐いてきた)。楽しかったです。

 

[追記]どうでもいいことなんですけど印象に残ったことに、先生がアルジュナ(パーンドゥ 5 兄弟の 3 番目)の名を平坦アクセントで読んでいてそれ先頭にアクセント置くんじゃなかったのか……と思ったのと、最終回で「ルートヴァーブ(動詞活用表の本)を裁断してページごとに白紙を挟みそこに各動詞の用例などをメモしていくことで自分だけのルートヴァーブを作るという勉強法がある」という話があって君だけの用例を集めて最強のルートヴァーブを作ろう! というフレーズが思い浮かんだことがありました。