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CommonNoun’s diary

予習をする。原典にあたる。

ある古典語を一年間学んだこと その 2

感想 数学以外全部 語学

 語学シリーズ第 3 弾です。この 2 学期間古典ギリシア語とかいう超オタク言語を学んでいたのでサンスクリットの記事で予告したようにそれについて書きます。本当にアホほど難しいので履修する必要がある人は心してかかった方がいいでしょう。履修する必要がない人にはよほど暇でない限りやめておきなさい

 

 さて、この古典ギリシア語ですが、なんでそんなものやろうとしたのかというと、ラテン語かじってサンスクリットを学ぼうとしているのだからギリシアもやるか〜みたいな軽い気持ちだった気がします。上には覚悟がいるみたいなこと書きましたけど自分は軽い気持ちで始めているし特に後悔とかもないのでみなさんも軽い気持ちで始めてもらっていいんですよ。

 

 夏学期は名詞が中心ですが、練習問題を解くため動詞も現在・未完了過去・未来・アオリストの 4 時制だけですがやります。だけとは言ってもこれだけでロシア語の動詞より多い変化形が出てきますね。

 

 その毎回宿題として課される練習問題というやつがまた量があるのですが、土曜日か日曜日に喫茶店でコーヒーを飲んでやってしまうのが習慣になっていました。そのせいか最近では週に一度カフェインを投入しないとダラケてしまう身体になっています。

 

 冬学期は動詞の変化です。夏学期は動詞の変化形は 27 個くらいしか出てきませんでしたが、ギリシア語の動詞は不変化の不定詞と形容詞形の変化をする分詞、使用頻度の低いらしい両数変化を除いても最大で 250 弱の形を持っており、これを一通り見ることになります。ウケますね。しかも規則の例外も多いんですよね。

 

 まあ初級の段階では必ずしもすべてを書き出せるようになる必要はなく、形を見てだいたいあの辺っぽいなーというのが分かればいいというようなものだとは思いますし、この音が入っていたらこの辺、みたいなのがある程度あるのでそんなに難しくありません。ただ中動相(行為者に返ってくる動作を表わす)と受動相が多くの場合同じ形になるのはふざけるなという感じでした。

 

 あとそういえばなんか動詞活用の動画が最近ニコニコ動画に上がったっぽいので見てみると雰囲気が掴めると思います。

 

 しかし本当につらいのは何の変化形なのかを見破るところではなく、それを洗い出した後で文を解釈するところだというのがギリシア語の印象でした。この分詞はどういう意味なんだ〜〜みたいなのが多くて苦しめられました。

 

 そんなこんなで文法をやっていき、最後から二番目の回で試験があって最終回(昨日;広義今日)は原典講読ということでプラトーン『クリトーン』の冒頭部とサッポーのアプロディーテー讃歌を読みました。冬休みに計画的にやっておくことが想定されていたのだと思いますが、冬休み心が溶けていて何もやっていなかったので、一週間でやるハメになって予習が大変でした。

 

 これらを読むのはなかなか楽しいものでした。ご存知の方も多いと思いますが『クリトーン』はソークラテースの旧友クリトーンが獄中のソークラテースを訪ねて脱獄するよう説得を試みる対話篇です。ソークラテースが起きたらそばにクリトーンがいるという場面から始まって、なぜ起こさなかったんだ、というソークラテースに対してクリトーンが、君があまりに幸せそうに寝ているものだから、とか答えたりしていてなんか顔が近いなと感じました。(オタクみたいな読み方しかできない人なのでオタクみたいな読み方しかできない)

 

 これとサッポーの詩を読むというのは、学生からの要望があってのことだったそうですが、そのリクエスト完全にオタクでは……と思ったものです。(リクエスト者に失礼)

 

 サッポーのは先生が作ってくれた注釈こそあれどレスボス方言が読みづらくて苦労しました。どちらの文章も分詞が結構出てきて、教科書にはギリシア語は分詞の多用を著しい特徴とする言語とあったが確かによく出てくるな〜という感じでした。

 

 というわけで来学期も頑張るぞ! と思っていたのですが、この度お世話になった先生は中級の授業は開かないのか、続きは(別の先生)のところで講読をやるといい、というふうに言っていて、その別の先生のはシラバスのバックナンバーを見るに学科の必修と被っているんですね。

 

 今学期サンスクリットの授業をそうしたように必修の方をサボってやっていくほどには古典ギリシア語をやる気はないので少なくとも来学期は古典ギリシア語をやらない感じになりました。代わりに春休みにこれまでにやっていて忘れている何らかの言語をやり直して来学期はその講読に参加しようかな〜